経営論コラム

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事業の創造 解題(6) 『電車は阪急 歌劇は宝塚』

意図せずに有馬温泉の手前にある鄙びた街宝塚にターミナルを持ってしまった阪急電鉄は、宝塚を有効活用する必然性に迫られました。筆者自身が少女歌劇団に対して興味がないのでなぜ小林一三が少女歌劇団を着想したのかは正確にはわかりませんが、彼は三越で開...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(5) 『すみれの花咲くころ』

タカラヅカといえば宝塚歌劇を連想する人は多いでしょう。あるいは宝塚市立手塚治虫記念館を連想するでしょうか。しかし、タカラヅカと聞いて兵庫県宝塚市や阪急宝塚線のターミナルを連想する人はあまりいないと思います。また、宝塚歌劇が宝塚市になければな...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(4) 『空暗き煙の都に住む不幸なる大阪市民諸君よ』

乗客は電車が創造する 阪急電鉄は開業当初に田舎を走る電車であることを逆手に取り、「美しき水の都は昔の夢と消えて、空暗き煙の都に住む不幸なる我が大阪市民諸君よ!」で始まる分譲住宅地案内広告を打ちます。阪急電鉄は開業当初から辺鄙な土地に鉄道を敷...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(3) 阪急宝塚線沿線の特徴

現在の兵庫県宝塚市は大阪のベットタウンとして山の上まで開発されていますが、阪急電鉄開業当時の宝塚はのどかな農村でした。このため、大阪と宝塚を移動する乗客は期待できません。開業当時「田舎に電車を走らせてどうするのだ」と言われたこともあったそう...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(2) 阪急電鉄開業当時の鉄道ビジネスの特徴

現在の宝塚市は大阪のベットタウンとして山の上まで開発されていますが、阪急電鉄開業当時の宝塚はのどかな農村でした。このため、大阪と宝塚を移動する乗客は期待できません。開業当時「田舎に電車を走らせてどうするのだ」と言われたこともあったそうです。...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(1) 阪急電鉄小林商法を取り上げた意図

本稿で阪急電鉄を取り上げた理由は、事業の構築を行うためには顧客創造は必須であること、事業構築を行うためには実施者が無理をしてはいけないことの具体例として、適切な解説者がいれば阪急電鉄の事例は理解可能であるということにあります。顧客創造と事業...
経営コンサルティング事業

事業の創造  阪急電鉄小林一三の取り組みを参考に

今回阪急電鉄を取り上げた理由は、事業の構築を行うためには顧客創造は必須であること、事業構築を行うためには実施者が無理をしてはいけないことの具体例として、適切な解説者がいれば阪急電鉄の事例は理解可能であるということにあります。顧客創造と事業構...
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1944年マリアナと2011年福島

私の趣味の一つに、太平洋戦争の戦記を調べるというのがあります。最近、なんとなく考えていることを述べたいと思います。 第2次世界大戦前、日本海軍はアメリカ海軍を仮想敵国として軍備を整えていましたが、本気で戦争をする気はなかったといいます。この...
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システムをめぐる派手な戦い 解題(4)

1.  絶対に負けられない戦い これはサッカーワールドカップアジア予選のことではありません。 1942年のカサブランカ会議により、太平洋戦線におけるアメリカ軍の進路は中部太平洋を西進するルートを主力とするものの、マッカーサー将軍をなだめるた...