阪急電鉄

経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(10) 「清く、正しく、美しく」―阪急電鉄小林商法の総括

小林一三氏は甲州生まれで慶応義塾文科を卒業し、三井銀行から阪鶴鉄道監査役として派遣され、岩下清周氏から「君自身が経営の全責任を負いなさい」一喝されて阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道の創業者になった人物です。実は箕面有馬電気軌道が設立され...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(6) 『電車は阪急 歌劇は宝塚』

意図せずに有馬温泉の手前にある鄙びた街宝塚にターミナルを持ってしまった阪急電鉄は、宝塚を有効活用する必然性に迫られました。筆者自身が少女歌劇団に対して興味がないのでなぜ小林一三が少女歌劇団を着想したのかは正確にはわかりませんが、彼は三越で開...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(5) 『すみれの花咲くころ』

タカラヅカといえば宝塚歌劇を連想する人は多いでしょう。あるいは宝塚市立手塚治虫記念館を連想するでしょうか。しかし、タカラヅカと聞いて兵庫県宝塚市や阪急宝塚線のターミナルを連想する人はあまりいないと思います。また、宝塚歌劇が宝塚市になければな...
経営論コラム

事業の創造 解題(4) 『空暗き煙の都に住む不幸なる大阪市民諸君よ』

乗客は電車が創造する 阪急電鉄は開業当初に田舎を走る電車であることを逆手に取り、「美しき水の都は昔の夢と消えて、空暗き煙の都に住む不幸なる我が大阪市民諸君よ!」で始まる分譲住宅地案内広告を打ちます。阪急電鉄は開業当初から辺鄙な土地に鉄道を敷...
経営コンサルティング事業

事業の創造 解題(3) 阪急宝塚線沿線の特徴

現在の兵庫県宝塚市は大阪のベットタウンとして山の上まで開発されていますが、阪急電鉄開業当時の宝塚はのどかな農村でした。このため、大阪と宝塚を移動する乗客は期待できません。開業当時「田舎に電車を走らせてどうするのだ」と言われたこともあったそう...