経営論コラム

経営コンサルティング事業

事業再構築を考える(5) アポロ計画と東海道新幹線

1.   「プロジェクトマネジメント」と「工業標準化」 アポロ計画と東海道新幹線は「プロジェクトマネジメント」と「工業標準化」2つの共通項がありました。アポロ計画は1961年5月25日に「アメリカは今後10年以内に人類を月面に到達させる」と...
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事業再構築を考える(4) 「技術者の夢、マーケティングの技」

1.東京-大阪間3時間への可能性  戦前から、東京から下関までを従来の線路とは違う線路で高速列車を走らせる計画はありました。このため、鉄道省の時代から専用線による高速列車の運行を実現すること自体は鉄道技術者の夢ではあったのです。ただ、問題は...
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事業再構築を考える(3) 「そうだ、シンデレラエクスプレスをブックマーク」

1.東海道新幹線利用顧客の特性 鉄道会社にとっての最大の商品はダイヤグラムであり、2番目の商品は車両です。このため、鉄道会社における通常のセールスプロモーションでは所要時間に注目させ、新型車両を投入することによってニュースになることもありま...
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事業再構築を考える(2) 新幹線の異質性を考える  輸出産業になるための問題点

1 新幹線の問題点 新幹線は鉄道産業の寿命を延ばすとともに、世界各国に「高速鉄道ルネサンス」を巻き起こしました。日本の新幹線の成功を見てフランスのTGV、ドイツのICE、国際列車ユーロスター等が開業すると同時に、各国は高速鉄道を輸出しようと...
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正しい専門家の使い方

正しい医者の掛かり方と大それたことを言っていますが、ここで言いたいのは「患者は、いったん信頼したならば、信頼した医師に困っていることならば何でも話したほうがよい」ということです。私が一患者として医師と接してこのように考えています。そもそも、...
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事業の創造 解題(11) Special Thanks To

「事業の創造  阪急電鉄小林一三の取り組みを参考に」に関する要旨 新たに事業構築を成し遂げるためには顧客創造を行うことが重要である。顧客創造は潜在顧客を掘り起こす行為と、既存顧客に対して価値を繰り返して提供する行為が必要である。発掘と反復を...
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事業の創造 解題(10) 「清く、正しく、美しく」―阪急電鉄小林商法の総括

小林一三氏は甲州生まれで慶応義塾文科を卒業し、三井銀行から阪鶴鉄道監査役として派遣され、岩下清周氏から「君自身が経営の全責任を負いなさい」一喝されて阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道の創業者になった人物です。実は箕面有馬電気軌道が設立され...
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事業の創造 解題(8) 『電車は阪急 お買い物も阪急』

現在、大阪で一番売り上げが多い百貨店は阪急うめだ本店なのですが、阪急うめだ本店は日本初のターミナルデパートとして営業を開始しました。駅にデパートを設置するというのは今でいう「駅ナカ」と同じです。つまり、駅を通る人からお金をいただくということ...
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事業の創造 解題(7) 梅田地区の特性

阪急電鉄は顧客創造のためにターミナルの活用を検討します。前回は宝塚ターミナルについて取り上げましたが、今回は梅田ターミナルについて取り上げます。現在のJR大阪駅周辺は大阪でも有数の繁華街ですが、基本的にJRは都市間連絡鉄道ですから中心街には...