2013

財務部長代行サービス

情報を扱うには知性が必要です。

情報記述の発達によって大きくなったinformationからintelligenceを取り出すには、単純にデータを処理、記憶、通信すればよいというわけではありません。単純なところでは、ネット検索ですら適切な検索用語を選ばないと意図した結果を...
経営コンサルティング事業

情報という言葉の意味

情報技術の進歩とは、情報演算装置の処理能力の向上、情報記憶装置の低価格化、情報伝達経路の高速化を言うようで、これらによって今までならば貴重な資源であった演算装置、記憶素子、およびネットワークを贅沢に使うことができるようになりました。結果、よ...
経営コンサルティング事業

第7章 マネジメントシステムの標準化

我々のような衆生は、マネジメントシステムは企業ごとに異なるシステムを構築すると考えますが、頭の切れる一部のイギリス人は品質管理の一環として、マネジメントシステムを標準化するという恐ろしいことを考え出しました。実際、取引関係に入るための基本条...
経営コンサルティング事業

戦略論の「パラダイムシフト」

取り扱うものが政略の最上位にあるものであることから、戦略論の研究家はあまり表に出てきません。J.C.ワイリーによれば戦略研究家公刊された戦略論研究者は5人しかおらず、そのうち2人は2番目の仕事が戦略論研究となっています。彼らに共通する研究法...
経営コンサルティング事業

パラダイムという言葉 クーン『科学革命の構造』から

いろいろなところで「パラダイム」という言葉が用いられますが、「パラダイムシフト」という言葉を用いられるときに言うパラダイムは1960年に出されたThomas S. Kuhnの”THE STRUCURE OF SCIENTIFIC REVOL...
経営コンサルティング事業

第6章 M&Aのときに組織文化は痛感します

企業活動を行うに当たり、普段は経営理念や組織文化を感じることはないと思います。経営理念や組織文化は人の価値観に作用して内側から制御をかけるということは、必ずしも明文化されているわけでもないので、強制力があるようには見えないのです。しかし、経...
経営コンサルティング事業

第5章 競争と協業

事業システムの経済分析においてポイントとなるのは、競争と協業をどのように設計するのかということです。完全競争がなじむ場合もあるでしょうし、完全協業がなじむ場合があるでしょう。但し、完全競争ならばぎすぎすし、完全協業ならば馴れ合いになる可能性...
経営コンサルティング事業

事業システム論が難しい理由(6) 実行可能性の担保が困難であるから

近畿財務局が実施した『地域密着型金融に関する会議』に参加して思ったのですが、金融機関は熱心に『ターンアラウンド』に取り組んでいると言う報告が相次ぎました。金融機関を主たる対象にした会議ですからそのように発表することになりますし、リレーショナ...
経営コンサルティング事業

事業システム戦略論が難しい理由(5) 学際的だから

『事業システム戦略』を紐解きますと、事業システム戦略論の背景となる学問的知見にはミクロ経済学、社会学、心理学、工学の4つの学問領域があることがわかります。小室直樹博士の見解に従えば人文科学および社会科学の学問領域において「科学的」であるのは...