経営論コラム

加護野流ー経営戦略論を紹介するにあたって

初めに、戦略論を述べるに当たり、私の見るところ戦略論には2つの流派があるように思います。2つの流派とは敵の武力殲滅を目的とするかしないかで別れると考えます。代表的な兵法書である『孫子』は戦闘を可能な限り回避し先頭に持ち込まないことを是としま...
趣味

私の本棚

私の趣味の一つに読書があります。 読書と言いましても、黙読でも朗読でもありません。「つんどく」ですから案外書籍代がばかになりません。 お気に入りのトップは amazon.co.jp です。簡単に書籍を購入してしまいますので、ネットショッピン...
経営論コラム

戦略論事始め

現代日本において戦略論を学ぶ意義  戦略的ものの見方というものが歴史のいずれかの段階で登場したのかよくわかりませんが、文献でたどれるのは春秋戦国時代の「孫子」までが限界です。また、リデル=ハート卿が「戦略論」を展開するに当たり、古代ギリシャ...
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事業の創造 解題(9)  『綺麗で、早うて、がらあきで、眺めの素敵によい涼しい電車』

今まで「阪急電鉄」と断りもなく使っていましたが、阪急とは「阪神急行」の略称です。鉄道ファン向けの書物には「阪急は神戸線の敷設をもって郊外電車から大手私鉄へ成長した」とありますが、阪急電鉄自身は大手私鉄を志向したか解りません。ただ、小林一三氏...
経営論コラム

事業再構築を考える(1)  『この鉄道は日本国民の叡智と努力によって完成された』

東京駅18番および19番ホームに向かう階段脇にひっそりと「この言葉」は存在します。誰が言ったかはわからない「この言葉」の背景を事業再構築の面から考えるのが今回の目的です。「この鉄道」を建設する意思決定をするにあたり、当時の大蔵省官僚が「昭和...
経営論コラム

管理会計といえば

管理会計論には教科書がかなり出版されていますが、避けて通れない書物が一橋大学名誉教授岡本清先生の「原価計算」です。多くの書物が立て掛けることができない中、岡本先生の「原価計算」は立て掛けることができます。厚さは図っていませんが10センチはあ...
経営論コラム

速度の経済 事業システム設計4つの原理(3)

1.事業システム設計4つの原理  『事業システム戦略』第3章は事業システムの設計4原理として解説がなされています。4つの原理は”the economy of scale”, “the economy of scope”, “the econ...
経営論コラム

集中化と外部化の経済 事業システム設計4つの原理(4)

1.集中化の話をすると兵学が出るのですが 孫子謀攻編に「十なれば則これを囲み、五なれば則これを攻め、倍なれば則これを分かち、(中略)若かざれば則能ちこれを避く。」とあるので、兵力集中の必要性があると説きますし、兵力の逐次投入は各個撃破される...
財務情報

企業財務入門(14)『デスバレー(死の谷)を越えるために!』

『デスバレー(死の谷)を越えるために!』 …創業時の財務戦略の重要性を再認識してください。 起業から一定期間、赤字が続く時期があります。そして、ある段階でその赤字幅が縮小しながら黒字化に向かいます。黒字転換出来て安定できたら起業はひとまず成...