決算書を作る

経営論コラム

財務にかかわる決算書の仕事のうち経営者にとって一番重要なことは「決算書を作る」ことです。決算書を作るとは経営者の思い通りの決算にすることを意味しません。決算書の形を通ることを言います。

 決算書は企業の経営成績と財政状況を測定し、結果を表現する通知表であると説明されますが、これは毎期作成された決算書の説明としてはそのとおりであり、ここに恣意性が含まれることはありません。だからこそ、経営者は決算書がどうなったと聞くことはあっても、どうしたかと聞くことはありません。決算書を意図通りに編纂することは「粉飾する」と申します。

 では、決算書と作るとはどういうことか。答えは「企業の経営成績と財政状況を測定し、結果を表現する」点にあります。事業活動によって経営成績と財政状況を作り出す責任が経営者にあるから経営者が「決算書を作る」と表現しました。

 この先は決算書を作るとは何を指すのか少し検討します。決算書を作ることにおける最初の作業はどの事業に参入するかを決めることです。どの産業に参入するかによってある程度「決算書の形」は決まります。売上をどのように作るのか、原価率をどうするのか、販売費管理費をどう使うかについてはあくまで経営者の仕事であって経理部門の仕事ではありません。経理部門はあくまで起きたことを可能な限り正確に記録するだけです。

 MBAシリーズの教科書に『アカウンティング』があります。この中で決算書から業種を当てるという入社試験が記載されていました。会計を学び始めた段階ではこのような問題が成立することはあまりピンとこなかったのですが、答えることができるかどうかは別として成立します。

 まずはP/Lで述べますと、原価率が高い商売と低い商売が存在します。さらに、人件費の額が大きい商売と小さい商売が存在し、販売費比率が高いものや低いもの、一般管理費の額が大きいものや小さいものがあります。これらを組み合わせるだけで異なる8通りのパターンがあります。さらにB/Sに目をやりますと資産の額が大きいか小さいか、負債額が大きいか小さいか、純資産の内容を検討するとそれだけでも検討するべき情報がわけわからないということですが、それでも『アカウンティング』にある通り、業種によって決算書の形がある程度決まります。

 先に述べた形はあくまで開業時にどのような商売を行うかによって定まります。『決算書を作る』ことに対する経営者の仕事は、最初にどの業種に参集するかによってある程度利益構造が決まる、つまりはP/Lの形が決まります。更に、経営者が開業資金をどのように調達つぃたかによりB/Sの形式が決まります。これらの内容は経営者が決めることです。

 また、経営者はここから決算書の毒地の下達を作ることになります。経営者に求められる「決算書を作る」能力は企業の存続をかけて企業の収益構造を変革させ、その結果利益を発生させることにあります。決算書の最終責任は企業活動に対する最高責任者にあり、決算書は代表取締役名で株主総会に諮られることになります。

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