孫子

経営コンサルティング事業

経営者向け「孫子」入門(14) 基本が大事です。

孫子軍形篇第四の中に、「勝者之戦民也、若決積水於千仭之谿者、形也」という文が出てきます。読み下し文では「勝者の民を戦わしむるや、積水を千仭の谿に決するが若くなるは、形なり。」となります。不敗の態勢をとり、次に敵に勝つチャンスを逃さない体制を...
経営コンサルティング事業

経営者向け「孫子」入門(11) 謀を伐つ

孫子第三編の中に、「故上兵伐謀。」という一文があります。読み下し文では「故に上兵は謀を伐つ」となります。兵法書としては意外に感じるかもしれませんが、「戦争において最善の方策は、敵の企図・政戦略を無力化する」といいます。これに続く発言は「戦争...
経営コンサルティング事業

経営者向け「孫子」入門(8) 「敵を知らず、己を知らず」

孫子第3編は、「故日、知彼知己者、百戦不殆、不知彼而知己、一勝一負、不知彼不知己、毎戦必殆」で終わります。読み下し文では「故に曰く、彼を知り己を知れば百戦殆からず、敵を知らず己を知れば一勝一敗し、敵を知らず己を知らざれば毎戦必ず殆うし」とな...
経営コンサルティング事業

経営者向け「孫子」入門(7) 「派手な戦いはダメです」

孫子第3編は「謀攻編」となっています。英訳本によりますと”Offensive Strategy”と表題がついています。攻撃ですから会社経営に置き換えますと営業活動ないしはマーケティング活動となるでしょうか。 前回のコラムで、孫子は国家間の戦...
経営コンサルティング事業

「孫子」入門(5) 「戦争を始めるにあたって」

孫子第2編は「作戦編」となっています。内容は戦争を始めるにあたり準備しなければならないものが国家経済の観点から、戦争がもたらす害悪を指摘します。戦争をするための資材の確保、資金の確保、兵士の確保を行うにあたり国の負荷がかかることを問題視しま...
経営論コラム

『孫子』入門(2) 五事七計詭道十三変

「孫子」が読み継がれている理由は一般的に「冷徹な人間観察を踏まえた普遍的な記述にある」とされています。この解説をひねくれて読めば「普遍的であるということは与えられた状況によってはどうにでも読める」ということがいえると思います。事実、20世紀...
経営コンサルティング事業

集中化と外部化の経済 事業システム設計4つの原理(4)

1.集中化の話をすると兵学が出るのですが 孫子謀攻編に「十なれば則これを囲み、五なれば則これを攻め、倍なれば則これを分かち、(中略)若かざれば則能ちこれを避く。」とあるので、兵力集中の必要性があると説きますし、兵力の逐次投入は各個撃破される...