情報という言葉の意味

300px-Battle_Philippine_sea_map-en_svg  情報技術の進歩とは、情報演算装置の処理能力の向上、情報記憶装置の低価格化、情報伝達経路の高速化を言うようで、これらによって今までならば貴重な資源であった演算装置、記憶素子、およびネットワークを贅沢に使うことができるようになりました。結果、より大きなデータを処理、記憶、伝達するようになったのです。より多量の情報を処理することができるようになったということが起こりました。端的に言えば、今までならワープロの白黒データを配布して発表したものが、プレゼンテーションソフトを駆使したカラースライドを使ってプレゼンテーションすることになったということです。

さて、ここで言う情報はinformationと呼ばれるもので、データと同義語です。これに対して、intelligenceと呼ばれる情報が存在します。これらの言葉には意味の違いがあり、ここで考察するのはこれらの違いであって、ビジネスの世界ではinformationではなく、intelligenceが重要な意味を持つ、ということです。Informationもintelligenceも日本語にすれば「情報」となりますが、言語の持つ意味合いは異なります。Intelligenceとはinformationを精査し、裏を取り、分析し、事前に意思決定に有用な状態で報告される情報を言います。この点が主にデータとしての意味を持つinformationとは異なります。

さて、情報技術の進展は主としてinformationの次元で見られたものです、情報技術の進展によりinformationを増やすことは容易になりました。情報処理速度の向上、情報記憶力の向上、および情報通信速度の向上がinformationの増大につながりました。15年前にはPowerPoint自体は「日本でプレゼンテーションソフトは売れない」と言われていましたが、今ではプレゼンが日常ビジネス用語になっています。同じ意味内容を持たせた場合、ワープロ単色資料とプレゼンテーションソフトのスライドではデータ量はプレゼンソフトのファイルの方が大きくなります。また、インターネットの商用解放によって、従来と比較してデータストアの量が増えました。

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